ヤマタノオロチ
前回出来もしないドイツ語に少し触れたので、今回もまた見栄を張って、ドイツ語を引用してみた。 駄文が少しは格好がつくかどうか
?
ドイツ語のスリッパ(Pantoffel)という単語には面白い使い方がある。
●日本語で「尻に敷かれる」ということをドイツ語ではunter dem Pantoffel stehen(スリッパの下に立つ)と言うらしい。
●女性がスリッパの夢を見る(vom Pantoffel traeumen) というのは、従順な男性が現れることの予知夢だそうだ。
●恐妻家のことをPantoffelheld(スリッパの英雄)と言うとも聞く。
日本の男性は例外なく奥様の尻に敷かれるものだが、ドイツではスリッパで踏んづけられるのが定番なようだ。ナルホド彼の地では室内でも靴を履いている文化だから、これはやむを得ない。
妻の尻の下にすっかり慣れ安住している我が身だが、一度スリッパで踏んづけられてみたいとも思う
これらの単語や慣用句からわかるように、夫婦間の上下関係(主従関係もしくは隷属関係)はドイツでも日本と同じらしい。 体力的にも精神的にも生物学的にも力の差は歴然としており、ごく自然に上下関係が決定する。
勿論万人が納得しているように男性が下であり従であり隷である。
自分の置かれている「下・従・隷」の境遇には何の疑問もないが、常に「何か」に怯え、「何か」の顔色を伺い、「何か」に対して一生涯卑屈に生きていく我が人生の来し方行く末を思うと、万感胸に迫るものがある![]()
須佐之男命(スサノオノミコト)が現れる前の、ヤマタノオロチに怯える村民の気持ちを自然に理解することがができたのは結婚後だ。 オイラはピアニストより民俗学者に向いているのかもしれない。
須佐之男命はまだ来ない。
一般に女性は、結婚後例外なくその隠された能力を速やかに開花させる。 脱皮すると言うべきか進化すると言うべきか、とても同種同族の人類とは呼べない程の能力の差だ。
確かに妻の論理的な説得力(口数)は言うに及ばず、判断力(⇒)、計算力(⇒)、行動力(⇒)、経済力(⇒すべて「購買力」に言い換え可能)、そのどれ一つをとってもオイラの太刀打ちできるところではない。いわんや腕力体力知力気力迫力に至っては遠く足元にも及ばない。所謂「位負け」というヤツだ![]()
そして善良にして脆弱矮小な村民はヤマタノオロチには絶対に逆らわない。 須佐之男命は神話の世界にしか現れないことを知っているからだ。 命が惜しければ、大人しく従順でいたほうが賢明だ。
ピアノとヤマタノオロチとは関係がない。洗濯とヤマタノオロチの関係も判然としない。分かっているのは今日も須佐之男命は来ないといういことだ。
最後に、日本語の「山の神」はドイツ語で何というのか調べてみたらHausdrachenと言うらしい。Drachenとは龍のこと。この龍に頭が八つあったかどうか、覚えていない。
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