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2008年12月

2008年12月28日 (日)

つぶやき・レンタルスタジオ

先日沖縄に出張に行った際、ホテルの近くにレンタルスタジオがあったので、そこで1時間ばかり練習してきた。出張中はピアノの練習ができないので、こいぬさんのブログにヒントを得て、実行したというわけだ。

同僚との食事を断り、あらかじめ電話で予約しておいたスタジオに向かう。

 

・・・んsign02

 

指定された場所はアパートの一室。一見普通の住宅のようだ。ドアには表札が掛かっており、しかもドアの前には植木鉢とゴミ箱がさん然と整然と、いや雑然と並べられている。

 

大丈夫かsweat02

 

意を決してドアを開ける。靴脱ぎがあり、いかにも一般家庭の趣味の悪い玄関といった感じだ。これが沖縄式レンタルスタジオか?

いや待て。オイラにとってレンタルスタジオは初めての経験。もしやこれが全国共通のスタイルなのかもしれない。

「すみませ~ん」と奥に声をかける。レンタルスタジオに来たというよりも新聞の勧誘に来た感じだ。すぐに口に食べ物を入れたままのオジサンが登場。

 

「モグモグ・・・、あの、ドアホン、鳴らして頂けましたか?」

「は?eye

「ドアホンです、ドアホン・・・モグモグ。ゴックン!」

 

・・・・・・

 

しばし沈黙が続く。

東京のヲヂサンと沖縄のオジサンが見つめ合うが、愛が芽生えることはない。

「それじゃー早速スタジオに行きましょう」

やはりここは一般家庭だったようで少し安心した。レンタルスタジオはこのアパートの上にあり、ここは管理人の自宅だったのである。

 

Rentalstudio2重扉を開けてスタジオに入る。この広いスタジオが1時間オイラの貸切かと思うと、思わず緊張が走る。アップライトピアノに近づき、厳かに腰を下ろす。気分は既に稀代の不世出の幻のピアニストだ。

 

本日の演目は・・・「バイエル第74番」down

 

以外に大きな生ピアノの音にビックリし、思わず周りを見回すeye

 

まずい、まずいぞsweat01

 

オイラのこのヘタクソな演奏に、この部屋は大き過ぎる。立派過ぎる。そしてピアノが響き過ぎる。誰も聞いていないだろうな、と再度周囲を確認し、恐る恐る鍵盤を叩く。むむ、こういう事態になるのだったら、事前に都内のレンタルスタジオにでも行って練習しておくべきだったなと激しく後悔する。

 

誰も立ち聞きしていないのを確認し、また鍵盤を叩く。誰かの視線を感じた気がして後ろを振り向く。演奏を中断し、出入り口のドアを確認する。「ひょっとしてピアノの中に誰かがいるのでは?」という疑惑が沸き起こり、ピアノを仔細に点検する。ピアノに異常がないことを確認し、再び鍵盤を叩く。ダメだ。情けないほど下手過ぎるshock

本当に誰も聞いてないのか?もしやどこかに隠しカメラと隠しマイクがあって、さっきの管理人が食事をしながらオイラの様子を観察しているのではないか。家族団欒のひととき、このオイラをみんなで笑いものにしているのでは、という疑念が激しく沸き起こる。

 

おにょれ~、家族団欒の慰みものにされてたまるかpunch

 

隠しカメラを探しているうちに30分が経過していることに気がつく。これではピアノを弾きにきたのか、探し物に来たのか、はたまた笑われにきたのかわからないではないか。

気を取り直し、周囲に注意を払いつつ、再び鍵盤に向かう。

 

本日の演目は・・・「バイエル第74番」down

 

待てpaper

 

まだ指慣らしをしてないではないか。それになんだかいやに肩が凝っている。レンタルスタジオと生ピアノは想像以上にストレスを強いるものだと気がつく。

一度立ち上がり、深呼吸をする。肩をグルグル回し、ひざの屈伸運動の後、上体を前後に倒す(前後屈)。その弾みで、胸ポケットに入れておいたケータイを落としてしまう。

 

購入後8ヶ月、まだ一回も落としてないのにぃ・・・sweat02

 

急いでケータイを拾い、傷がついてないか仔細にチェックする。ふと時計を見ると残り15分になっていることに気がつき、慌てて鍵盤に向かう。

 

15分後。

 

「時間です。お疲れ様でした」と先ほどのオジサンが登場。オジサンに料金を払いスタジオを出る。

「家族で十分楽しませてもらいましたよsmile またどうぞ~heart」と言われているような気がしてならない。

 

ぐったり疲れた体を引きずり、コンビニで夕食を買い込み、ホテルに向かった。

 

 

 

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2008年12月22日 (月)

電子の調べ

ややっ! どこかで呼び出しのチャイムが? 出頭しなくては!

いえいえ、チャイムの音ではありません。我が愛器が奏でる極上の音楽、天使の調べですbell

  

鍵盤をたたいているのに、何故鉄琴の音がする?

それが電子ピアノの「電子」たる由縁です。

電子ピアノの場合、鍵盤を押すということは、構造的にはスイッチを入れているのと同じ意味を持ちます。鍵盤を押すことで、各鍵盤にデジタル録音された音源のスイッチが入り、スピーカーを通じて発音されるのです。

  

 「鍵盤に録音された音源・・・」 なんでわざと不協和音や狂ったリズムの音源で録音してるのか?

ゴ、ゴホゴホ! それはオイラの演奏技術ですsweat01 録音された音源そのものはグランドピアノの音色です(メーカーカタログによる)。

   

ヲヂサンの電子ピアノではどんな音色が出せるのか?

普通のピアノの他には、チェンバロ、パイプオルガン、鉄琴、弦楽器など多彩です。

 

 

最近では人の声(合唱)まで出せる電子ピアノもあるそうだな。

関西弁をしゃべるカーナビもある位です。ウチの電子ピアノだって関西弁で合唱が出来ますよ。

 

 

ほ、本当か!そりゃすごい・・・。

嘘です。

 

 

 

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2008年12月 9日 (火)

自己表現

ピアノを弾くのは結構だが、上体を揺らすのはなんとかならないのか。まるでただの酔っ払いだ。

失礼しました。今弾いている曲につい感情を込めてしまいました。

 

手を動かすだけで精一杯なくせに、「感情を込めて」なぞ片腹痛いことを言う。

只今バイエルの66番をやっています。これは「dolche」の指定がありますから、少しゆっくりめにして、思い切り感情移入を行うと、どうも上体がぐらぐらと揺れて落ち着きません。昨晩のお酒がまだ少々残っているのかもしれません。

左手はフィンガーペダルを効かせ、最初の6度の2小節はベルトーンで、最後から2つめの小節には装飾音(前打音)を加えてみました。ついでにベルマークで買った自転車のペダルをモノトーンの装飾の靴下だけ(全裸)でこぎながら、フィンガー5の歌を歌ってみました。

 

意味不明なことを言う。

音楽は自己表現だという人がいます。喜びや悲しみなどの喜怒哀楽を作曲者の気持ちを汲みながら、更に自分の感性に照らして聞く人に訴えるというのです。「作曲/演奏/鑑賞」という音楽の3要素がそのまま充足されるという訳ですね。

自分の感性が「腹減ったな」とか「あそこの焼き鳥屋は安くて美味かった」などの食い物関係を訴えたいとしてもこれは音楽では控えたほうが良いかもしれません。勿論「拝啓、ご無沙汰しております。皆様お変わりございませんでしょうか?私もおかげさまでなんとかやっております。アメリカに端を発した最近の世界的な経済停滞は···」などもあまり音楽では表現しないほうがよいかもしれません。

 

御託を並べるのはいいが、それでヲヂサンはこの曲にどんな感情を込めているんだい?

····「腹減った」。

 

 

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2008年12月 1日 (月)

ピアノを弾くということ

ヲヂサン、なんだか嬉しそうだな。

実は最近妻から頻繁に「ピアノばかり弾いてないで、さっさと台所の後片付けと洗濯物たたみをやりなさい」と言われるようになりました。それがなんだか嬉しいのです。

 

台所の後片付けや洗濯物たたみは、ヲヂサンの義務としていつもやってるんじゃないのか?

その通りです。それ以外に家の掃除と風呂洗いを加え、俗に「ヲヂサンの四大洗い」とか「ヲヂサン掃除の四天王」と言われています。

 

そうか。で、その四天王がいっきに五百羅漢に増えたとか?

いえいえ、五百羅漢でも六大明神でもありません。嬉しいのは「ピアノばかり弾いて」のくだりです。

昔からオイラはピアノが弾けないことにハゲシク抵抗感と劣等感を持っていました。ピアノが弾けないために挫折と屈辱の人生を歩んできたと言ってもいいほどです。

「男子たるもの女々しくピアノなど弾くべきではない、いや弾けるべきではない。それが日本男子の矜持(きょうじ)ではないのか。」そう考えて自らをごまかし、人目を避けてコソコソと卑屈に生きてきたオイラ。

ところがこんな目に遭っているオイラを尻目に、ピアノが弾ける同級生に限って女子にモテた。隣の席のこの子も、クラス一の可愛子チャンのあの子もみんなピアノが弾ける彼に夢中でした。それを激しく根に持ったオイラは、密かに彼の弁当に犬のウンチを盛り付けてやろうかと思ったくらいです。

 

さすがは堂々たる日本男子の矜持だな。

「ピアノが弾けない」ことを信条とし家訓とし、もって人生の拠り所としてきました。

それが妻に言わせると「ピアノばかり弾いて」です。どうやら妻にはオイラがピアノを弾いているように見えるようです。

朝と夜しか練習時間がとれないオイラですから、電子ピアノはヘッドホン装着で練習することになります。そのため、なまじ音が出ないために「ピアノを弾いて」いるように見えるのでしょうね。

 

このテクニックを駆使すれば今すぐにでもピアノリサイタルを開くことが可能です。多少指の動きが怪しかろうが鍵盤からずり落ちようが、なーに、どうせ音など聞こえないのです。それにオイラのピアノを聞きに来るような連中ですから、まともな人間とも思えませんshadow 音楽を理解できるのか疑問です。音楽と音読の区別もつかないのではないか。ひょっとすると音が出ていないことにすら気がつかないかもしれません。

それでも今どの辺りを弾いているのかわからない聴衆のために時々口笛で合いの手(メロディー)を入れてあげても親切でよいかもしれません。

 

ヲヂサン、あんたはピアノには向かないようだ。今すぐやめた方がいい。

 

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